北新地 といえば夜の街という印象を持つ方が多いかもしれません。
高級クラブやバーが並ぶこのエリアで、昼の時間だけしか食べられないカレーがあります。
それが「ステーキハウス榊原」で提供されているカレーです。
ステーキハウス榊原さんは夜は2万円程度のコース料理を提供するステーキの名店として知られています。
そのコースの〆でしか食べることのできないカレーが週に一度 水曜日だけランチでいただくことができます。
さらりとした口当たりのルーに、イカの塩辛など五種類の薬味を添えて、味の変化を楽しむスタイルです。
そんなステーキハウス 榊原さんのカレーをご紹介します。
北新地の名店「ステーキハウス榊原」とは
北新地の一角にある老舗ステーキ店。
ディナーでは2万円近いコース料理を提供しているステーキハウスの老舗高級店ですが、水曜日限定でランチでカレーを楽しむことができます。
夜は高級店の印象が強いものの、昼は気軽に立ち寄れる雰囲気。
実際シェフの方とも話をしましたが、気さくな方で、決して敷居の高いお店ではありません。
カウンター席からはシェフの方々が手分けして一皿ずつ仕上げる様子を間近で見ることができます。
ステーキハウス榊原のカレーの魅力
レビューでも多く言及されているのが、カレーのさらりとした口当たりです。
「スパイスカレーとは」でも書きましたが、大阪といえばスパイスカレーの聖地です。
ただ、ステーキハウス 榊原さんのカレーは、いわゆる大阪のスパイスカレーとは違います。
欧風カレーのような側面もあるけれど欧風カレーとも違います。
というのも、ステーキハウス「オリムピック」の「セイロンカレー」をルーツにもつカレーだからです。
榊原さんのカレーも、ステーキハウスの夜のコース料理の〆として提供されているカレーです。
なのでカレーとしては軽いです。コース料理の〆となれば軽いほうがいいわけですから。
では、「軽い」と表現したカレーを単体で食べると物足りないのか？という話ですが、決してそんなことはありません。
むしろ、薬味で濃くしたり、強くしたり、辛くすることもできます。
五種類の薬味で変わる味わい
薬味の話をしましたが、ステーキハウス 榊原さんのカレーの特徴は、5種類の薬味が添えられているところ。
訪問時期などでかわるかもしれませんが、私が訪問したときの薬味は、きゅうりの漬物(アチャール？)、生姜の酢漬け、ピーマンの醤油漬け、干しぶどう、そして塩辛。
甘味、塩味、旨味、酸味、そして辛みといったところを、自分の好みでかえることができます。
イカの塩辛は塩味と旨味を、きゅうりの漬物は爽やかな辛味を加えます。
ピーマンの醤油漬けは和の旨味を引き立て、生姜甘酢はさっぱりとした口直しに。
レーズンの甘みが加わることで、全体のバランスが整います。
少しずつ混ぜながら食べ進めることで、同じ一皿でも印象が変わり、最後まで飽きずに楽しめます。
メニュー
ステーキハウス 榊原さんのカレーメニューはビーフカレーと野菜カレーの2種類。
中盛り1400円、大盛り1500円もあります。
辛さは8段階あって、おすすめは2(普通)~4(中辛)です。
オーダー
カレーはビーフカレー、サイズは大盛り、辛さは中辛の4辛を選んでオーダーしました。
実食レビュー
11時30分に入店し、1巡目で着席。
着席し、オーダーすると、すぐにサラダがでてきます。
サラダの後すぐにビーフカレー大盛りがでてきました。
さらりとしたルーの中に、牛の旨味や奥行きが感じられます。
中辛なので辛さは決して強くはありません。
また後味は軽やか。
薬味を加えるごとに塩味・酸味・甘味の層が広がり、味の変化を楽しめる一皿でした。
特に印象的だったのは、きゅうりの漬物の刺激と、いかの塩辛によるコクの変化。
あまりにも好みの味すぎて何度も薬味を加えて味変を楽しみました。
北新地の高級感と、スパイスカレーの自由さが見事に融合しています。
ちなみに、シェフの方に教えていただきましたが、ステーキハウス榊原さんのカレーは４日間寝かせており、手間も暇もかかったカレーになっています。
店内とアクセス
席はカウンター7席と、4人掛けテーブルが2卓。
ディナー営業時の高級感を残しつつ、ランチは落ち着いたカジュアルさがあり、居心地が良い空間です。
最寄り駅は北新地駅と大江橋駅で、どちらからも徒歩5分ほど。
雨の日でもアクセスしやすく、13時を過ぎても混み合うことが多いので、早めの来店がおすすめです。
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